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井上真央と小池栄子、支えあいながら難役に挑戦 『八日目の蟬』初日舞台挨拶

八日目の蝉

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角田光代の長編サスペンスを映画化した『八日目の蝉』が初日を迎え、東京・丸の内ピカデリー1に、井上真央、永作博美、小池栄子、森口瑤子、そして子役の渡邉このみと成島出監督が登壇し、舞台挨拶を行った。
井上真央と小池栄子、支えあいながら難役に挑戦 『八日目の蟬』初日舞台挨拶

直木賞作家・角田光代が手掛けた初の長編サスペンスであり、最高傑作の呼び声高い同名原作を映画化した本作。舞台挨拶では、この映画が母と子の絆、母の愛などを描いていること、また5月8日「母の日」が近いこともあり、舞台上を宮城などの被災地から取り寄せられたという1,000本のカーネーションが彩った。

映画のタイトルにちなみ、蝉柄のワンピースで登壇した井上は、「私自身、とても悩みぬき、ぶち当たりながら演じました。役柄の恵理菜と同じように、ひとつの光を信じ、最後に自分の中に素晴らしい景色が見れるのではないかと信じて頑張ってきました。皆さんも鑑賞後にその光を体感して頂けたら嬉しいです」と挨拶。自身が演じた役柄について、「恵理菜は稀有な環境で育ってしまったのでどこか遠い目をしてるんです。実際に演じてみて、「なんでこんなに大人なんだろう、そんなに無理しなくてもいいのに」なんてことを考えながら演じていました。難しい役どころではありましたが、徐々に私の中で、恵理菜というキャラクターを愛せるようになりました」と語った。

恵理菜への取材のため、ルポライターとして接近する千草を演じた小池は、役作りについて、「千草も恵理菜と同じように、自分の過去に傷を持っていて「今の自分から一歩踏み出さないと」と思って切迫している子なんです。佇まいや話し方など、自分がちゃんと千草として映画に溶け込めているのかを非常に苦労しながら演じさせて頂きました」。さらに、共演した井上について、「井上さんがいなかったら力不足で乗り切ることができなかった。戦友のような感じです」と話すと、井上も、「撮影中の辛いときも、小池さんがそっと黙って隣にいてくれたので本当に助けられました。この作品で出会えて本当によかったと思ってます」と返し、ともに支えあいながら難役に挑み、絆を深めた様子をみせた。

生後6ヶ月で誘拐され、4歳に成長して戻った娘との関係に悩む母親役の森口は、「監督のご指導のもと、ひとつひとつ丁寧に作り上げていきました。私たちそれぞれが悩みに悩んで作り上げ、皆さんに「観てください」と自信をもって言える作品です。観終わったあとには何か力をもらえる作品だと思います」

また、「観終わったあとに感じるもの、自分自身にあてはめて感じるもの、余韻みたいなものは、みなさんにいま必要なものになるかもしれません」と挨拶した永作は、初日で超満員となり、立ち見まで出ていた会場を見渡し、「二階席の後ろの立ち見のみなさま、どうもありがとうございます!足が疲れたら是非座ってご覧くださいね。もし見えなかったら、もう一度観に来てくださればと思います(笑)」と、ちゃっかりアピール。

撮影について永作は、「クランクアップまでの間、薫役の渡邉このみちゃんとたくさんの時間を過ごさせて頂きました。一緒にごはんを食べたり、現場で遊んだり。こういった時間が、役柄の希和子の心情を育ててくれるので、大変よい役作りになりました」と語った。

ここで、井上演じる恵理菜の、“薫”と呼ばれていた子供時代を演じた渡邉このみが登壇し、共演者と監督にカーネーションの花束をプレゼント。永作は、「さっき舞台裏で「薫、行くよ!」と声をかけたら、このみちゃんの顔がピキッ!と変わったのが印象的でした」と、渡邉の女優魂を物語るエピソードを披露。役柄故に共演するシーンはもちろんないが、リハーサル時に渡邉の様子をしっかり見ていたという井上は、「このみちゃんのジッと見る目ヂカラが勉強させて頂きました(笑)」と絶賛した。

最後に監督は、「今回の映画は、本当に素晴らしい俳優さんに恵まれました。みなさんが、僕の想像した以上にやりきってくれたので、本当に感激しています。一生忘れられないクランクアップになりました。みなさんに楽しんで頂ければ幸いです」と語り、舞台挨拶を終えた。
2011年4月30日
『八日目の蝉』
2011年4月29日(祝・金)全国ロードショー!
公式サイト:http://www.youkame.com